赤ちゃんが発熱
赤ちゃんが発熱
赤ちゃんが2歳になるまでは、熱を出すことが多く、ママやパパは心配することが多いかもしれません。新生児の体温の基礎知識でも書きましたが、一番大切なことは、日頃から自分の赤ちゃんの平熱を知っておくことです。
体温計の種類と測り方
体温計には、経口で測るもの、脇の下で測るもの、耳で測るもの、直腸で測るものなど色々ありますが、新生児の頃から3か月頃までは直腸で測ることをお勧めします。直腸は安全で正確に体温が測れるからです。経口はよく動く赤ちゃんや幼児には向きませんし、耳の体温計は測り方によって誤差が出ます。直腸の次にお勧めなのが脇の下で測る体温計です。最近では、直腸と脇のどちらでも測れるようになっている電子体温計が売っていますので、これを1本買えば赤ちゃんが大きくなっても使えますので買い替える必要がありません。肛門で測ると脇の下で測るよりも 0.5度程度高くなります。
直腸で熱を測るとき
赤ちゃんをうつぶせにしてママの膝の上に乗せて、足はゆったりするようにします。そのまま2.5㎝静かに体温計を肛門に挿入します。電子体温計なら30秒程度、水銀計なら3分間そのままにしておきます。うつぶせが難しい場合は、仰向けで、おむつを替えるような感じで足を上げて肛門に挿入しても構いません。体温を測っているときは赤ちゃんの傍から離れないようにしてください。
脇の下で熱を測るとき
赤ちゃんを動かないように膝の上で抱いて、しっかり押さえます。赤ちゃんをクリブに寝かせて測っても構いません。もしも汗をかいていたら、脇の下の汗を拭きます。腕を上げて、脇の下に静かに挟み押さえておきます。
心配な熱
赤ちゃんが生後3か月以内に38度以上の熱が出たときは小児科医に連絡してください。小さい赤ちゃんにとっての発熱は、大きな病気の可能性が潜んでいることもありますし、菌に対する抵抗力も弱いので、早めに医師に連絡してください。熱が出たら、赤ちゃんの様子も観察しましょう。同じ38度でも、元気に遊んでいて食欲もあればあまり心配いらないこともありますし、ぐったりと元気がなく、おっぱいも飲まないようであれば心配です。脱水になる可能性もありますので、医師に連絡しましょう。
どんなことを医師に伝えたらいいでしょうか
熱はいつから出始めたのか。どのくらい続いたのか。発熱のパターンはどうだったか。熱以外の症状はどのようなものがあるか。
- 下痢
- 嘔吐
- ぐったりしている
- 反応が鈍い
- 食欲
- 泣き続ける
- 機嫌が悪い
- 顔色が悪い
上記以外にも症状をよく見て、メモなどに書き留めておくと、医師と話す時にも上手に説明出来るでしょう。
医師が診察し、熱の原因がウイルス性のものかバクテリア性のものなのかによって処方される薬が変わってきます。また、検査をする場合もありますので、指示に従ってください。熱の原因がウイルス性のものであると診断されると、「タイレノールを飲んで様子を見てください。」と言われることが多いと思います。タイレノールはアセトアミノフエンで、赤ちゃんの体重によって飲む量が変わってきますので、医師の指示に従うようにしましょう。
家に戻ったら、解熱剤を決められた時間ごとに飲ませ、熱を測ってください。飲ませてから30分から数時間で熱が下がってくるでしょう。汗をかいたら衣服を着替えさせて下さい。服は着せすぎないように気を付けましょう。脱水にならないように水分をこまめに与えるようにして、赤ちゃんの様子をよく観察していてください。もしも赤ちゃんの具合が悪くなったら、すぐに医師に連絡しましょう。