おめでたです! パパの心構えと準備

おめでたです!


おめでたです!

「良かったですね、おめでたです!」こう話しかける産婦人科のお医者さんの側で、目を合わせて喜び合うカップル… 昔からよくTVや映画などで再現される、夫婦が子供を授かった時のお決まりのシーンですよね。”おめでた”な訳ですから、文字通りおめでたい事この上ないはずです。

ただ、ママが体をはって「私、赤ちゃんを出産するわ!」と意気込むのはとても自然な形なのですが、パパになる方の気持ちとしては、少々複雑であったりもするようです。それは、まず男性にとっては、その時点で全く父親になる自覚が芽生えて来ないからという点があげられます。それもそのはず、さっきまで、単に妻と夫の関係だったのが、”おめでた”を機に、それまでに加えて母と父の関係も生まれてくるのですから。

そして男性のその複雑な戸惑いは、出産直後にも訪れます。女性であるママの方は10ヶ月の長い月日の中で、赤ちゃんの成長と共に徐々にお母さんとして強くなっていき、いつでも何があっても子供を守っていける位のどっしりとした精神が身についていきますし、こと出産ともなれば、「どこにそんなたくましさがあったのだろう…?!」と首をかしげる程堂々と分娩をやってのける女性もいるのです。

ところが男性にとっては、ある日突然赤ちゃんが家に出現するようなものですから、「はい、今日から父親ですよ!」といった状況に、正直戸惑いを覚えるのも無理はないのかもしれません。ですが、赤ちゃんのお世話をしたり話しかけたりして接しているうちに、少しずつ父親としての自覚が芽生えていくようです。

アメリカでは、妊娠中の産婦人科検診に、妊婦さんだけでなくパートナーの男性も同行することが珍しくありません。産婦人科医から話を聞いたり、エコーを見たりして、お腹の中の赤ちゃんの成長を最初から奥さんと一緒に見守ることで、少しずつ心の準備が整っていく事でしょう。また、医学用語の英語は難しいので、もし奥さんが英語が苦手な場合は、夫が一緒に行くのは、奥さんにとっても安心出来るでしょう。(もし二人とも英語が不安であれば、日本語がわかるドクターやスタッフのいるクリニックを選ぶという選択肢もあります。)

そして、出産する病院を決めて、予約を取ります。出産は予定日通りに起こるとは限りませんので、2-3か月前には予約を済ませましょう。また、小児科医を決める必要もありますので、奥さんと一緒に事前に訪問して予約を取っておくといいでしょう。

アメリカでは経腟分娩の場合一泊二日で退院となりますので、産後2週間くらいの間、料理や洗濯などの家事をしてくれる人の確保をしておくことをお勧めします。

出産後は、赤ちゃんの定期検診や予防接種、ママの産後の検診などがあり、車で病院/クリニックに行くことが多いので、その際も必然的にパパが付き添って行くことになります。

妊娠期間中や出産後に奥さんを支えて助けてあげられるのは夫であるあなたです。日頃の家事の負担を軽くしたり、積極的に赤ちゃんのお世話をしたり、奥さんの精神的な支えになってあげることがとても大切です。特に出産後の女性は、身体の痛みや出産後の疲労がありますし、睡眠不足や母乳育児の大変さにストレス(ベービーブルー)にもなりやすいので、マッサージをしながら傍で話を聞いてあげる…など、愛する奥さんの心のケアもしてあげてほしいと思います。

もしも何をしたらいいかわからないという方がいらっしゃいましたら、是非奥さんと一緒に出産準備クラスに参加してください。妊娠、出産を通しての妻の大変さがわかりますし、具体的に何をしたらいいのかがわかりますから、慌てずに落ち着いて出産や子育てに向かうことが出来ます。

…………………………………………………………………………..
アメリカでの妊娠、出産、母乳育児などでお悩みの際は、もみじマム momijimom のホームページからお気軽にご連絡下さい。>>momijimom.comをみる

おめでたです!ホームに戻る

執筆者について

Junko@momijimom

日本正看護師免許
ハワイ州正看護師免許
カリフォルニア州正看護師免許
ラマーズ公認チャイルドバース・エデュケーター
ラクテーション・エデュケーター/カウンセラー