ラッチオン (Latch on)
ラッチオン (Latch on)
赤ちゃんは、吸うということを本能的に知っています。口の中に何かが入ってくれば、指でも何でも吸おうとします。ママの乳首が口の中に入れば、勿論吸って、おっぱいを飲もうとするでしょう。でも、ただ乳首だけを吸われると、ママの乳首は痛くなってしまい、切れたり血豆が出来たりすることがあります。これは、Shallow latch(咥えさせ方が浅い)という状態で、ママが我慢すれば良くなるものではありません。我慢強いママほど、症状を悪化させてしまうことがあります。そして、この浅く咥える状態が長く続くと、赤ちゃんは十分に母乳を飲むことが出来ませんし、正しい刺激がママの脳に伝わらない為に母乳の量が減ってしまうこともあるのです。
正しい咥えさせ方(ラッチオン)とは
- どのくらい深くおっぱいを咥えさせたらいいのか?
- どのような角度で咥えさせたらいいのか?
- どのタイミングでおっぱいを咥えさせたらいいのか?
これら三つを念頭においてやってみましょう。
まずは正しい姿勢で赤ちゃんを抱いてください。
1、どのくらい深くおっぱいを咥えさせたらいいのか?
乳輪の大きさにもよりますが、乳輪が隠れるくらい深く咥えさせる、というイメージを持ってください。乳輪部の下の方が上の方よりも沢山口の中に入っているようにしてください。
2、どのような角度で咥えさせたらいいのか?
頭が少し後ろに傾く角度で、あごが乳房に先に付くようにしてから咥えさせます。あごが乳房から離れていて、お鼻が乳房についている場合は浅く咥えていることがあります。
3、どのタイミングでおっぱいを咥えさせたらいいのか?
赤ちゃんが大きく口を開くまで待って、赤ちゃんを自分の方に引き寄せます。自分の乳首を赤ちゃんの口の中に押し込もうとしないでください。
おっぱいを咥えた赤ちゃんの口の中の様子は見ることが出来ませんが、乳首に痛みを感じるような場合は、浅く咥えさせている場合が殆どです。アニメーションでラッチオンの説明をしているビデオがありますのでご覧ください。
(出典:YouTube)
いかがでしたか?深くおっぱいを咥えたときは、乳首が赤ちゃんの口の中の柔らかい部分まで届くので、痛みを感じません。もしも痛みを感じるときは、一度乳首から赤ちゃんの口を外して、もういちど咥えなおしてください。
慣れるまでは、何回かやり直すのは普通です。ママも赤ちゃんも初めての経験ですから、お互い練習して慣れていくことが必要です。焦らず、ゆっくり慣れていってくださいね。