おっぱいが張って痛い!

おっぱいが張って痛い !


おっぱいが張って痛い !

産後の最初の2日間くらいは、あまりおっぱいに変化はありませんが、3日目頃になると急におっぱいが張ってきて、大きさも倍近くなったように感じるかもしれません。産後にはプロラクチンというホルモンが増え、乳房にかかわる組織が増大しどんどん母乳を作ろうとします。おっぱいは固く張り痛みを伴う場合もあります。赤く腫れてカチンコチンになったおっぱいをどうしたら上手く赤ちゃんに飲ませられるのか…と途方にくれる人もいるでしょう。

この時期は、赤ちゃんに頻繁に飲ませてください。生後間もない赤ちゃんはおっぱいを飲むことに慣れていませんので、思うように上手に吸いつくことが出来ないかもしれません。特におっぱいが乳輪まで固くなっていると赤ちゃんが乳首を浅く咥えてしまいがちですので、お母さんの方で、予め手で少しだけおっぱいを搾ってから咥えさせてみてください。その時に、赤ちゃんの口が大きく開いているのかを必ず確認してください。

    • チェック1:下唇は外側にめくれていますか?                                                下唇が内側に入り込んでいると、赤ちゃんがじゅうぶんにおっぱいを飲めません。そんな時は、あごを少し下に引いて下唇が外側に向くようにしてあげましょう。

 

  • チェック2:おちょぼ口で咥えていませんか?                                                一度自分の指を赤ちゃんの口に入れて静かにおっぱいから外し、もう一度咥えさせ直してください。小さいお口で乳首を咥えると、乳首はすぐに痛くなってしまいます。

母乳育児は長く続けたいものですから、出産後すぐからおっぱいの正しい吸い方を赤ちゃんに教えてあげるようにしましょう。

赤ちゃんが上手におっぱいを吸うために大事なラッチについては、下記の記事も参考にしてみて下さい。
・正しいおっぱいの咥えさせ方って?(Latch on ラッチオン)
・乳首が痛くて授乳がつらい時に

もしも張りが強く熱を持っていて痛む場合は、授乳と授乳の間に、冷たいタオルやアイスノンなどで少し(じんわりと冷たい感じに)冷やすようにしてください。氷で冷やし過ぎるのは母乳生産を低下させる恐れがありますのでよくありません。キャベツの葉で冷やすのも簡単で効果的ですが、アレルギーで痒くなったりなどの症状が出る場合はすぐに止めてください。

もしも熱を持たないで張っている状態であれば、授乳の前に数分間温めるようにし、授乳を頻繁(2時間ごと位)にすると、強い張りも24~48時間で落ち着いてくるでしょう。

万が一赤ちゃんがNICU(新生児集中治療室)などに入ってしまい、頻繁に授乳が出来ない場合は、搾乳機を使って母乳を絞っておきましょう。とはいえ、赤ちゃんが吸う事が刺激となって作られる母乳なので、この期間に搾乳機で上手く出すのは難しいかもしれませんが、少なくとも3時間おきに搾乳して定期的におっぱいを刺激するようにしながら、母乳が作られるのを途絶えないようにすることがとても大事なのです。

赤ちゃんが生まれて数週間は、赤ちゃんの求める量と乳房が母乳を作る量が一致しない時期でもありますが、休まず繰り返して授乳を続けていると、数週間~数か月経つ頃には徐々にバランスが保てるようになっていくはずです。

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執筆者について

Junko@momijimom

日本正看護師免許
ハワイ州正看護師免許
カリフォルニア州正看護師免許
ラマーズ公認チャイルドバース・エデュケーター
ラクテーション・エデュケーター/カウンセラー