母乳が足りていないかも!?
母乳が足りていないかも!?
「母乳で赤ちゃんを育てたい!」そう思っていても、肝心の赤ちゃんが飲んでくれない、もしくは、「母乳が足りていないかもしれない」と感じて、母乳育児の最初の段階で、めげてしまい、哺乳瓶でミルク(フオーミュラ)を与えてしまう場合も多くみられます。
産後のお母さんであれば、誰でも母乳は出ますから、上手に母乳育児を進められるように少しの工夫をしてみましょう。
1、赤ちゃんを正しい位置で抱きましょう。
赤ちゃんに授乳するときは、まずはお母さん自身がリラックスできる場所(椅子やソフアーなど)を決めることが大切です。無理な姿勢で授乳すると、お母さんが疲れてしまいますし、肩が凝ったり腰痛になったりします。ゆったりと腰かけ、赤ちゃんを抱いたら、クッションや授乳枕を使って、赤ちゃんのお腹とお母さんのお腹が合わさる姿勢を取りましょう。赤ちゃんがゆらゆら動くようだと、姿勢が安定せず赤ちゃんも落ち着いて飲めません。
2、正しいラッチオン(咥えさせ方)を覚えましょう。
お母さんのおっぱいが張っていたとしても、正しいラッチオンが出来ていないと、赤ちゃんは上手くおっぱいを飲む事が出来ません。赤ちゃんが正しく吸ってくれないと、乳首が痛くなったり、母乳が沢山出ないために、赤ちゃんの体重が増えていかないことにも繋がります。妊娠中に出産準備クラスなどに参加したお母さんであれば、人形を使ったシミュレーション体験をされたと思いますので、よく思い出してやってみて下さい。「ドナルドダックのような大きな口を開けたら、かぷっと乳輪部まで深くラッチさせること!」です。
赤ちゃんが上手におっぱいを吸うために大事なラッチについては、下記の記事も参考にしてみて下さい。
・正しいおっぱいの咥えさせ方って?(Latch on ラッチオン)
3、赤ちゃんに母乳を与える前に、2~3分くらい乳輪をマッサージをしてからラッチしてみましょう。
おっぱいがよく張っていても、乳輪が硬くては、赤ちゃんは上手く吸いつく事が出来ない場合がありますので、授乳の前に少しマッサージをして柔らかくしてから飲ませるのはとても効果的です。どのようにマッサージすれば良いのかがわからない場合は、一度専門家に相談して、指導してもらっても良いでしょう。
4、授乳の後にまだおっぱいが張っているようであれば、余ったミルクを搾乳機で搾乳しておきましょう。
おっぱいは赤ちゃんに吸われると、刺激されて、どんどんミルクを作ろうとします。せっかくたくさんミルクが作られたのに、赤ちゃんが上手く飲めなかったり、疲れて寝ちゃった場合でも、搾乳しておけば、後からシリンジや哺乳瓶でそれを与える事が出来ますし、お母さんが直接おっぱいを上げられない場合などに使うことが出来ますので、搾乳して冷凍しておくとよいでしょう。搾乳はおっぱいの張りすぎを防ぐこともできます。ただ、母乳が出すぎて困る人の場合は、搾乳をすればするほど母乳が作られてしまいますので、搾りすぎないよう気を付けてくださいね。
5、時間を気にせず赤ちゃんが欲しがるままに授乳しましょう。
母乳は赤ちゃんが吸えば吸うほど出るようになります。3時間ごとに授乳するというのは、ミルク(フオーミュラ)を使うような場合ですので、母乳の場合は時間を気にせず、赤ちゃんを見て(お腹が空いたサインが見られたら)飲ませてください。母乳は消化が良いので、1時間半から2時間くらいでお腹が空いてしまいます。
6、母乳の出が悪いのでは…と思ったら、いつもより水分を多く取るように心がけましょう。
お母さんが脱水症のになっているのに、おっぱいが溢れるように出る!という事は考え難いです。母乳は血液から作られますので、栄養をよく考えたバランスの良い食事を摂りながら、水分補給をこまめに行うようにして下さい。
それでも母乳が出ていないと思う時は、一度担当の医師や専門家に相談してみましょう。